けがをしました。破傷風の注射は必要ですか?
A. 回答傷の状態と、これまでに受けた予防接種によって変わります。破傷風菌は土の中にいるため、土や砂で汚れた傷、さびた釘やとげが刺さった傷、深くて中まで洗いにくい傷では対策を考えます。日本では1968年から破傷風を含むワクチンが定期接種になったため、それ以前に生まれた方は接種を受けていないことが多く、注意が必要です。判断が難しいので、心当たりのあるけがをされたときはご相談ください。
対策を考える傷
次のような傷は、ご相談ください
- 土や砂、泥がついた傷(畑仕事、園芸、屋外での転倒)
- さびた釘、とげ、木片が刺さった
- 深くて、奥まで洗い流せない
- 動物に噛まれた、引っかかれた
- 時間が経ってから手当てした
- やけどや凍傷をともなう
逆に、浅い切り傷で、すぐにきれいに洗えたものであれば、通常は心配いりません。
生まれた年で対応が変わります
| 生まれ | 状況 |
|---|---|
| 1968年以降 | 定期接種の対象。子どものころに受けている可能性が高いものの、時間が経つと効果が下がるとされています |
| 1967年以前 | 定期接種がなかった世代。受けていない方が多く、けがの際は特に注意が必要です |
母子健康手帳が残っていれば、接種の記録を確認できます。手元にない場合や、記憶がはっきりしない場合は、その旨をお伝えください。「受けたかどうかわからない」も大切な情報です。
まずやること
- 流水でよく洗う。泥や砂を残さないことが最も大切です
- 出血していれば、清潔な布で押さえる
- 消毒薬にこだわる必要はありません。洗うことのほうが重要です
- 傷を乾かしすぎない
すぐに受診が必要な場合
- 出血が止まらない、傷が深い、開いている
- 異物(とげ、ガラス、金属)が残っている可能性がある
- 数日後に赤く腫れてきた、熱をもった、膿が出た
- 動物に噛まれた
また、けがのあとに口が開きにくい、首やお腹が突っ張る、飲み込みにくいという症状が出た場合は、ただちに医療機関を受診してください。破傷風では、こうした症状が最初に現れることがあります。
予防という考え方
畑仕事や庭仕事をされる方、屋外での作業が多い方は、けがをしてから慌てるのではなく、あらかじめ備えておく方法もあります。ご希望があれば受診の際にご相談ください。
当院での対応
当院は感染症内科を標榜しています。傷の状態と、これまでの接種歴をうかがったうえで、必要な対応をご案内します。縫合が必要な深い傷や、異物が残っている可能性がある場合は、外科・整形外科へご紹介します。
朝7時から受付をしていますので、休日や夕方のけがであれば、翌朝の早い時間にご相談いただけます。ただし出血が止まらない場合や、傷が大きい場合は、時間を待たずに救急医療機関へ向かってください。
受診のときに伝えていただきたいこと
- いつ、どこで、何によるけがか
- 土や砂がついたか
- どのように手当てしたか
- 過去の予防接種歴(母子健康手帳があればお持ちください)
- 生まれた年
本ページは一般的な情報提供を目的としており、診断・治療を保証するものではありません。症状の原因や適した対応は人によって異なります。気になる症状がある場合は、お電話(086-525-0600)または受診にてご相談ください。
接種歴がわからない場合も、そのままご相談ください。
最終更新:2026年8月27日
