急に吐き気と下痢が始まりました。家族にうつさないためにはどうすればいいですか?

A. 回答

急に始まる吐き気・嘔吐・下痢は、ウイルスや細菌による感染性胃腸炎(ノロウイルスなどによるもの)が背景にある場合があります。多くは数日で軽くなっていくとされていますが、この間にいちばん気をつけたいのが脱水です。水分は一度にたくさんではなく、少量ずつ回数を分けて摂るのが基本とされています。ご家族にうつさないためには、嘔吐物や便を素手で触らず、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使って消毒すること、そして石けんと流水でていねいに手を洗うことが大切とされています。水分がまったく摂れない、尿が出ないといったときは、早めに医療機関にご相談ください。

急な嘔吐・下痢でよくみられる原因

季節を問わず起こりますが、冬から春にかけては特に相談が増えます。主に次のようなものが挙げられます。

脱水を防ぐための水分の摂り方

吐き気があるときに一気に飲むと、かえって吐いてしまうことがあります。次のような摂り方がすすめられています。

特にお子さんや高齢の方は体内の水分の余力が少なく、脱水が短時間で進みやすいとされています。ぐったりしている、唇や口の中が乾いている、半日以上おしっこが出ていないといったときは、様子を見すぎないようにしてください。

家庭内でうつさないための具体的な対策

ノロウイルスなどはごくわずかな量でも感染が広がるとされ、症状が治まった後もしばらく便からウイルスが出続けることがあります。次の点を意識してください。

受診の目安

多くは自宅で経過をみられますが、次のような場合は医療機関にご相談ください。

判断に迷われるときは、救急安心センター事業「#7119」(岡山県内で利用できます)にご相談いただけます。総務省消防庁の「全国版救急受診アプリ(Q助)」も目安になります。

すぐに受診を検討してください

  • 脱水のサイン:半日以上おしっこが出ていない(乳幼児ではおむつが濡れない)、唇や口の中が乾いている、涙が出ない、ぐったりして呼びかけへの反応が鈍い
  • 水分がまったく摂れない、飲んでもそのたびに吐いてしまう状態が続く
  • 血便や黒っぽい便が出る
  • 我慢できないほどの激しい腹痛、お腹の一か所を押すと強く痛む、痛みがどんどん強くなる
  • 高熱が続く、意識がもうろうとする、けいれんを起こした ── このような場合は救急要請(119番)もご検討ください

早めの受診をおすすめします

  • 小さなお子さんや高齢の方で、食事や水分の量が普段よりかなり減っている
  • 糖尿病や腎臓・心臓の病気などで治療中の方、利尿薬などを服用中の方
  • 嘔吐や下痢が数日たっても軽くならない、いったん良くなったのにぶり返した
  • 同じ食事をした方が同時に体調を崩している
  • お仕事や学校の関係で、いつから復帰してよいかの判断に迷う

当院での対応

いなだ医院は内科・感染症内科・消化器内科(胃腸科)・小児科を標榜しており、大人の方もお子さんも同じ窓口でご相談いただけます。経過や食事の内容、周囲の流行状況をうかがったうえで、必要に応じて血液検査や超音波検査などで脱水の程度や他の病気の可能性を確認し、内視鏡検査を含めた追加の検査が必要かどうかも含めて診療方針をご相談します。症状が強く水分が摂れない場合には点滴での補液を行うこともあります。嘔吐や下痢のある方は、来院前にお電話(086-525-0600)で一度ご連絡いただけますと、待合での動線や診察の順番を調整しやすくなります。朝は7時から診療しておりますので、お仕事前の受診もご検討ください。

受診時に伝えていただきたいこと

本ページは一般的な情報提供を目的としています。症状の程度や経過には個人差があり、緊急性が高いと感じる場合は救急外来の受診もご検討ください。ご不明な点はお電話(086-525-0600)にてお問い合わせください。

嘔吐や下痢が続いてつらいとき、ご家族への広がりが心配なときは、お気軽にご相談ください。

📞 086-525-0600
医療法人 いなだ医院 倉敷市玉島柏島で、内科・呼吸器内科・循環器内科・感染症内科・アレルギー科・消化器内科(胃腸科)・小児科・リハビリテーション科を診療しています。本記事は公的機関・学会の資料をもとに作成し、当院の医師が内容を確認しています(2026年8月確認)。

最終更新:2026年8月26日

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