子どもの手足と口の中に発疹が出ました。手足口病でしょうか?保育園はいつから行けますか?

A. 回答

口の中、手のひら、足の裏や甲に、2〜3mmほどの水疱(水ぶくれ)をともなう発疹が出るのは、手足口病でよくみられる症状とされています。夏を中心に流行し、毎年7月下旬ごろに患者数のピークを迎えるとされ、2歳以下のお子さんが患者の半数ほどを占めると報告されています。多くは38度以下の熱で、3〜7日ほどで自然に回復していく経過が一般的とされます。ただし、いちばん気をつけていただきたいのは口の中の痛みで水分がとれなくなり、脱水になることです。登園の再開は「熱がなく、普段どおりの食事がとれること」を目安とする施設が多いとされますが、最終的には園の方針と医師の判断によります。

手足口病でよくみられる症状

手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどのウイルスによって起こる感染症とされ、次のような経過をたどることが多いとされています。

いちばんの注意点は「水分がとれなくなること」

発疹そのものよりも、口の中の痛みで飲んだり食べたりできなくなり、脱水につながることが最も注意すべき点とされています。熱いもの、酸っぱいもの、塩気や香辛料の強いものは口の中にしみやすいため、冷たくて刺激の少ないものを少量ずつ、回数を分けて与える工夫が役立つとされています。

場面食べやすいとされるものしみやすく、いやがりやすいもの
飲みもの冷たい麦茶、湯冷まし、経口補水液、牛乳、乳酸菌飲料を薄めたものオレンジ・グレープフルーツなど酸味の強い果汁、炭酸飲料、熱いスープ
食べものゼリー、プリン、ヨーグルト、アイスクリーム、冷ましたおかゆ、豆腐、茶碗蒸し、ポタージュを冷ましたもの、バナナ、そうめん熱々の料理、トマト・柑橘系、味の濃い汁物、せんべい・トーストなど硬いもの、香辛料の効いたもの
与え方の工夫スプーンやコップで少しずつ、時間をあけて何度も。ストローが痛いときは無理をしない一度にたくさん飲ませようとする、無理に食べさせる

食事が数日進まなくても、水分がとれていれば様子をみられることが多いとされています。逆に、水分もとれない状態が続くときは早めにご相談ください。

受診の目安

手足口病の多くは軽い経過をたどるとされますが、脱水や、まれに起こる髄膜炎(脳や脊髄をおおう膜の炎症)などの合併症には注意が必要とされています。

夜間・休日にお子さまのことで迷われるときは、こども医療でんわ相談「#8000」(岡山県)にご相談いただけます。日本小児科学会の「こどもの救急」も目安になります。

すぐに受診を検討してください

  • おしっこが半日以上出ていない、おむつが濡れない(脱水が疑われます)
  • ぐったりして反応が乏しい、呼びかけても目を合わせない、うとうとして起きられない
  • 水分をまったく受けつけない、飲んでもすぐ吐いてしまう
  • 唇や舌が乾いている、泣いても涙が出ない、目がくぼんで見える
  • 高熱が続く、強い頭痛を訴える、嘔吐を繰り返す(髄膜炎の可能性が考えられます)
  • けいれんを起こした、手足に力が入らない、歩き方がふらつく
  • 呼吸が速い・苦しそう、顔色が悪い

早めの受診をおすすめします

  • 口の痛みで食事が進まず、飲みものも少しずつしかとれない
  • 熱が3日以上続く、いったん下がった熱がまた上がってきた
  • 発疹が広がってきた、水疱が痛がゆくて眠れない
  • 機嫌が悪い状態が続き、いつもと様子が違うと感じる
  • 保育園・幼稚園から受診や登園の相談をすすめられた
  • 看病しているご家族(大人)にも口内炎や手足の発疹、発熱が出てきた

保育園・幼稚園はいつから行けますか

手足口病は、学校保健安全法で一律に出席停止期間が決められている感染症ではないとされています。集団生活の再開は、発熱がなく、口の中の痛みがやわらいで普段どおりの食事がとれるようになっていることを目安とするのが一般的とされています。

大人にもうつりますか

手足口病は子どもに多い感染症ですが、大人が感染することもあります。看病をしているご家族にうつり、口の中の強い痛みや手足の発疹、発熱などがみられる場合があります。大人のほうが症状をつらく感じることもあるとされています。おむつ交換のあとやトイレのあと、食事の前の手洗いを家庭内でも徹底し、タオルや食器の共用を避けることが予防につながるとされています。ご家族に症状が出た場合も当院にご相談いただけます。

いなだ医院での対応

当院は小児科・感染症内科・内科を標榜しており、お子さまからご家族まで同じ場所でご相談いただけます。診察では、発疹の出ている場所と見え方、口の中の状態、発熱の経過、そして水分がどのくらいとれているかを確認し、脱水の程度や他の病気の可能性を含めて診させていただきます。手足口病に対する特効薬はなく、痛みや発熱をやわらげ、水分がとれるように支える対症療法が中心とされています。

受診時に伝えていただきたいこと

本ページは一般的な情報提供を目的としています。症状の程度や経過には個人差があり、緊急性が高いと感じる場合は救急外来の受診もご検討ください。ご不明な点はお電話(086-525-0600)にてお問い合わせください。

水分がとれない、ぐったりしているなど気になる様子があれば、早めにご相談ください。登園の相談も承ります。

📞 086-525-0600
医療法人 いなだ医院 倉敷市玉島柏島で、内科・呼吸器内科・循環器内科・感染症内科・アレルギー科・消化器内科(胃腸科)・小児科・リハビリテーション科を診療しています。本記事は公的機関・学会の資料をもとに作成し、当院の医師が内容を確認しています(2026年8月確認)。

最終更新:2026年8月26日

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