子どもの体に発疹が出ました。すぐ受診したほうがいいですか?
A. 回答子どもの発疹(ぶつぶつ)には、あせもや湿疹のように急がなくてよいものから、その日のうちに診察が必要なものまで幅があります。判断の分かれ目になるのは、発疹そのものより全身の様子です。押しても色が消えない赤い点や紫色の斑点(紫斑)が出ている、ぐったりして反応が乏しい、高熱に頭痛や嘔吐を伴う——このようなときは、夜間・休日でも急いで受診してください。それ以外の場合も、熱と発疹が出た順番や広がり方で見当がつくことがあります。発疹は時間とともに形が変わるため、出はじめの写真を撮っておくと診察の助けになります。なお発疹は感染症が背景にある場合があり、来院前にお電話(086-525-0600)でご相談いただけると、ご案内がスムーズです。
子どもの発疹でよくある原因
発疹の原因は感染症だけではなく、皮膚そのものの状態やアレルギーが背景にある場合もあります。
- 突発性発疹:乳幼児に多く、数日の高熱のあと、熱が下がるころに体幹を中心とした発疹が出るという経過が知られています。
- 手足口病:口の中、手のひら、足の裏や足の甲などに2〜3mmの水疱を伴う発疹が出るとされ、38度以下の軽い熱を伴うことが多いと説明されています。
- 水痘(みずぼうそう):発熱とともに、赤い斑点から水ぶくれ、膿をもった水疱を経てかさぶたになる経過をたどり、強いかゆみを伴って全身に出るとされています。
- 伝染性紅斑(りんご病):両ほおに境界のはっきりした赤い発疹が出て、続いて体や手足に網目状・レース状の発疹が広がるとされています。
- 溶連菌による感染症:のどの痛みや発熱とともに、ざらざらした細かい発疹やいちごのような舌がみられることがあります。
- あせも・湿疹・おむつかぶれ:汗のたまりやすい部位や、皮膚がこすれる部位に繰り返し出やすいのが特徴です。
- じんましん:盛り上がった発疹が出たり消えたりし、かゆみを伴うことが多いとされます。食べ物や薬のあとに出た場合は注意が必要です。
- 麻しん・風しんなど:予防接種の状況によっては考慮が必要になる場合があります。母子健康手帳をお持ちください。
これらは経過が似ていることもあり、見た目だけで自己判断せず、気になるときはご相談ください。
受診の目安
発疹の「見え方」よりも、押して消えるかどうかと全身の元気さを先に確認していただくのが実際的です。
夜間・休日にお子さまのことで迷われるときは、こども医療でんわ相談「#8000」(岡山県)にご相談いただけます。日本小児科学会の「こどもの救急」も目安になります。
すぐに受診を検討してください(夜間・休日でも)
- 押しても色が消えない赤い点や、紫色の斑点(紫斑)が出ている(透明なガラスのコップの底で軽く押し、色が消えずに残るかを見る方法が一般に紹介されています)
- ぐったりしている、呼びかけへの反応が乏しい、顔色が悪い
- 高熱に強い頭痛や繰り返す嘔吐を伴う、首を痛がる
- 紫色の点々が足に出て、関節の痛みや腹痛を訴える
- くちびるや顔がはれぼったい、ゼーゼーして息が苦しそう、食べ物や薬のあとに急に発疹が広がった
- 発疹が短時間でみるみる広がっている、水分が全くとれない
- 生後3か月未満で、発疹に発熱を伴っている
早めの受診をおすすめします(診療時間内に)
- 発熱が3日以上続き、そのあとで発疹が出てきた
- のどの痛みが強い、舌がいちごのようにざらざらしている
- 水ぶくれや、膿・汁をもったぶつぶつがある
- かゆみが強くて眠れない、かき壊してしまっている
- 目やに・咳がひどい、目とくちびるが真っ赤になっている
- 数日たっても発疹が引かない、範囲が広がっていく
- 保育園・学校や家庭内で感染症が流行している
熱と発疹が出る「順番」で見当がつくことがあります
熱と発疹のどちらが先だったかは、診察でとても参考になる情報です。おおよその目安として、次のような違いが知られています。
| 順番 | 経過の例 | 考えられる背景の例 |
|---|---|---|
| 熱が下がってから発疹 | 数日の高熱のあと解熱し、入れ替わるように体幹から発疹が出る | 突発性発疹など |
| 熱と同時期に発疹 | 発熱に前後して水ぶくれや赤い発疹が出て、全身に広がる | 水痘、手足口病など |
| 熱が出ないまま発疹 | 熱がはっきりせず、ほおの赤みや網目状の発疹だけがみられる | 伝染性紅斑(りんご病)など |
| のどの痛みのあと発疹 | 発熱とのどの痛みに続き、ざらざらした細かい発疹が出る | 溶連菌による感染症など |
あくまで一般的な傾向で、当てはまらない経過も少なくありません。診断は診察と必要な検査で確認しますので、この表で病名を決めつけないでください。
受診前にしておくと役立つこと(写真・電話)
- 発疹の写真を撮っておいてください:発疹は数時間から1日で色や形が変わり、受診したときには薄くなっていることもあります。出はじめの様子、体・手足・口の中など部位ごとに、明るい場所で撮っておくと診察に役立ちます。
- 来院前にお電話でご相談ください:発疹は感染症が背景にある場合があり、ほかの患者さんとの動線を分けてご案内することがあります。受診の時間帯や入り口をお伝えしますので、お手数ですが事前にお電話(086-525-0600)をお願いしています。
- お持ちいただくもの:健康保険証(マイナ保険証)、乳幼児医療費受給者証などの医療証、母子健康手帳(予防接種の記録が確認できます)、お薬手帳。
受診前にメモしておくと役立つこと
- 発疹に気づいた日時と、最初に出た場所・その後の広がり方
- 熱が出たかどうか、出た場合は発疹との前後関係
- かゆみ・痛みの有無、機嫌や食欲、水分がとれているか
- 新しく食べたもの、飲んだ薬、虫刺され、直前の予防接種の有無
- 保育園・学校や家族内での感染症の流行
- もともとの皮膚の状態やアレルギーの有無
夜間・休日に迷ったときの相談先
「今すぐ救急に行くべきか、朝まで待てるか」で迷ったときは、小児科医や看護師に電話で相談できるこども医療でんわ相談「#8000」があります。岡山県でも実施されており、おおむね15歳未満のお子さんの保護者の方が対象です。
- 受付時間(岡山県):平日は19時〜翌朝8時、土曜は18時〜翌朝8時、日曜・祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)は8時〜翌朝8時
- ダイヤル:#8000(プッシュ回線以外からは086-801-0018)
- #8000の受付時間外:24時間365日対応の#7119(岡山県救急安心センター)が案内されています
- 紫斑が広がっている、ぐったりして反応が乏しい、息が苦しそうなど明らかに急を要する状態のときは、相談より先に119番・救急外来をご検討ください
当院での対応
いなだ医院は小児科・アレルギー科・感染症内科を標榜しています。診察では、発疹の分布や形、押したときに色が消えるか、口の中やのどの様子、全身の状態などを確認します。必要に応じて溶連菌などの迅速検査を行い、結果は数分〜十数分程度で出ることが多く、経過によっては血液検査を追加する場合もあります。皮膚の専門的な治療や入院での対応が望ましいと判断した場合は、地域の医療機関へご紹介します。
診察・検査は保険診療の対象となります。費用の詳細はお問い合わせください。当日の受診も可能ですが、発疹や発熱のあるお子さんは前述のとおり事前のお電話をお願いしています。当院は月〜土の朝7時から診療しており、保育園や学校が始まる前の時間帯にも診察できます。無料駐車場を22台ご用意しています。
参考にした情報
お子さんの発疹で受診を迷われたときは、まずお電話でご相談ください。受診の時間帯やご案内方法をお伝えします。
📞 086-525-0600最終更新:2026年8月26日
