みぞおちから背中にかけて痛みます。胃ではないのでしょうか?

A. 回答

みぞおちの痛みで最も多いのは胃や十二指腸によるものですが、背中まで抜けるように痛む場合は、みぞおちの奥にある膵臓(すいぞう)や、その近くの胆のう・胆管が関係していることもあるとされています。膵臓は胃の裏側に位置し、症状が出にくい臓器といわれるため、痛みの出方だけで「胃だ」「膵臓だ」と見分けるのは難しいのが実際です。強い痛みが続いている場合は様子を見ずに受診してください。そうでない場合も、血液検査や画像検査で原因を絞り込めることが多いので、まずは消化器内科(内科)にご相談ください。

みぞおちから背中に抜ける痛みで考えられること

同じ「みぞおちの痛み」でも、背景にはいくつもの可能性があります。代表的なものを挙げます。

痛みの出方には次のような傾向が知られていますが、あくまで目安で、これだけで判断はできません。

項目胃・十二指腸によることが多いとき膵臓が関係していることがあるとき
痛む場所みぞおち中心みぞおち〜左上腹部から背中へ抜ける
痛みの続き方強くなったり弱くなったりしやすい強い痛みが数時間以上続くことがある
楽になる姿勢特に決まっていないことが多い前かがみで軽くなることがあるとされる
伴いやすい症状胸やけ、げっぷ、食欲低下嘔吐、発熱、体重減少、脂肪便
関係しやすい背景ストレス、鎮痛薬、ピロリ菌多量の飲酒、胆石、喫煙

受診の目安

まず、待たずに動いていただきたい状況からお伝えします。

判断に迷われるときは、救急安心センター事業「#7119」(岡山県内で利用できます)にご相談いただけます。総務省消防庁の「全国版救急受診アプリ(Q助)」も目安になります。

急いで受診してください(救急要請もご検討ください)

  • 激しい腹痛・背部痛が数時間以上続き、おさまらない
  • 強い痛みに嘔吐を伴う、水分もとれない
  • 強い痛みに発熱を伴う
  • 顔色が悪い、冷や汗、ぐったりして動けない、意識がはっきりしない
  • 白目や皮膚が黄色い(黄疸)、尿が濃い茶色になった
  • お腹が板のように硬く、押すと激しく痛む
  • 黒いタール状の便、吐血がある

夜間・休日でこれらに当てはまるときは、診療時間を待たずに救急外来の受診や119番をご検討ください。

早めの受診をおすすめします

  • みぞおちや背中の痛みが数日以上続いている、繰り返している
  • 食後や飲酒後に痛みが出やすい
  • 市販の胃薬を試したが改善しない
  • 体重が意図せず減ってきた、食欲が落ちた
  • 便が白っぽい、油が浮くような便が出る
  • 健診で血糖値が急に悪化した、胆石を指摘されたことがある

膵臓の病気の主な原因とされるもの

膵臓の炎症について、原因として多く挙げられるのは次の2つです。

予防という点では、お酒の量を適正に保つこと、禁煙、脂質や体重の管理が現実的な対策とされています。

どんな検査で調べるのか

膵臓は体の奥にあるため、外から触れて確かめることが難しい臓器です。そのため、次のような検査を組み合わせて評価していきます。

血液検査だけで判断がつかないことも、画像検査だけで完結しないこともあります。症状の経過と合わせて総合的に考えていくことになります。

当院での対応

当院は内科・消化器内科(胃腸科)を標榜し、胆石症など肝胆膵疾患の診療も行っています。まずは症状の経過を伺い、診察と血液検査で炎症や膵臓・肝胆道系の数値を確認します。そのうえで、必要に応じて検査や専門医療機関へのご紹介を行います。緊急性が高いと判断した場合には、その場で速やかにご紹介する体制をとっています。

受診時に伝えていただきたいこと

本ページは一般的な情報提供を目的としています。症状の程度や経過には個人差があり、緊急性が高いと感じる場合は救急外来の受診もご検討ください。ご不明な点はお電話(086-525-0600)にてお問い合わせください。

みぞおちや背中の痛みが続くときは、我慢せずご相談ください。ご予約なしで受診いただけます。

📞 086-525-0600
医療法人 いなだ医院 倉敷市玉島柏島で、内科・呼吸器内科・循環器内科・感染症内科・アレルギー科・消化器内科(胃腸科)・小児科・リハビリテーション科を診療しています。本記事は公的機関・学会の資料をもとに作成し、当院の医師が内容を確認しています(2026年8月確認)。

最終更新:2026年8月26日

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