胸やけがして、酸っぱいものが上がってくる感じがします。逆流性食道炎でしょうか?

A. 回答

胸やけ(みぞおちから胸の中央が焼けるような不快感)と、呑酸(どんさん=酸っぱいものや苦いものが口まで上がってくる感じ)は、胃の内容物が食道へ逆流する「胃食道逆流症(GERD)」でよくみられる症状とされています。そのうち、内視鏡で食道の粘膜に傷が確認されるものが「逆流性食道炎」と呼ばれます。ただし、よく似た症状は胃潰瘍や胃炎、まれに心臓の病気でも起こることがあり、感じ方だけで区別するのは難しいのが実情です。市販薬で一時的に楽になっても症状がくり返す場合は、原因を確かめておくことをおすすめします。

胸やけ・呑酸が起こりやすくなる主な原因

胃と食道のつなぎ目のしまりがゆるむこと、そして胃の中の圧力が高まることが重なると、逆流が起こりやすくなるとされています。

市販の胃薬で一時的に和らぐことは少なくありませんが、それは「逆流性食道炎と確定した」という意味ではありません。2週間ほど使っても改善しない、やめるとすぐ戻る、という場合は一度ご相談ください。

受診の目安

胸やけ・呑酸は日常的な症状ですが、次のようなサインがあるときは、様子を見ずに医療機関にご相談いただくのが安心です。

判断に迷われるときは、救急安心センター事業「#7119」(岡山県内で利用できます)にご相談いただけます。総務省消防庁の「全国版救急受診アプリ(Q助)」も目安になります。

すぐに受診を検討してください

  • 締めつけられるような強い胸の痛みがあり、冷や汗・息切れ・肩やあごへ広がる痛みを伴う(心筋梗塞など心臓の病気との区別が必要です。この場合はためらわず救急要請(119番)をご検討ください)
  • 吐いたものに血が混じる、または黒いタール状の便が出る
  • 食べ物や飲み物が飲み込めない・強くつかえる、飲み込むときに痛む
  • 思い当たる理由がないのに体重が減ってきた

吐血・黒色便は消化管からの出血、飲み込みにくさや体重減少は食道・胃の病気が背景にある場合があり、早急な確認が必要とされているサインです。診療時間外であれば救急外来の受診もご検討ください。

早めの受診をおすすめします

  • 胸やけや呑酸が数週間以上くり返している
  • 市販薬を使っても改善しない、または中止するとすぐぶり返す
  • 夜間に症状で目が覚める、横になると強くなる
  • 長引く咳、声のかすれ、のどの違和感が続いている(逆流が関係する場合があります)
  • 50歳以降で初めてこうした症状が出てきた、または家族に胃や食道の病気の方がいる
  • 症状のために食事や睡眠がとりづらく、生活に支障が出ている

ご家庭でできる生活習慣の工夫

お薬の有無にかかわらず、次のような工夫は逆流を起こしにくくする助けになるとされています。

当院での対応

いなだ医院は消化器内科(胃腸科)を標榜しており、症状の経過や生活習慣を丁寧にうかがったうえで、必要と判断した場合には胃の内視鏡検査(胃カメラ)をご提案しています。当院では新世代の内視鏡システムを導入しており、鼻から挿入する経鼻内視鏡にも対応しています。内視鏡検査では、食道粘膜の炎症の有無や程度、食道裂孔ヘルニアの有無を確認できるほか、胃や十二指腸の状態、他の病気の可能性もあわせて調べることができます。症状が心臓由来である可能性が考えられる場合は、循環器内科としての検査も同じ院内で行えます。朝7時から診療しておりますので、お仕事前の時間帯にもご相談いただけます。

受診時に伝えていただきたいこと

本ページは一般的な情報提供を目的としています。症状の程度や経過には個人差があり、緊急性が高いと感じる場合は救急外来の受診もご検討ください。ご不明な点はお電話(086-525-0600)にてお問い合わせください。

胸やけや酸っぱいものが上がってくる感じが続いているときは、一度ご相談ください。内視鏡検査についてのご質問もお電話で承ります。

📞 086-525-0600
医療法人 いなだ医院 倉敷市玉島柏島で、内科・呼吸器内科・循環器内科・感染症内科・アレルギー科・消化器内科(胃腸科)・小児科・リハビリテーション科を診療しています。本記事は公的機関・学会の資料をもとに作成し、当院の医師が内容を確認しています(2026年8月確認)。

最終更新:2026年8月26日

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