大腸カメラはどのような検査ですか?受けたほうがいいのはどんな人ですか?
A. 回答大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、肛門から細い内視鏡を入れて、大腸の内側をモニターで直接観察する検査です。健診の便潜血検査で陽性を指摘された方、血便や便通の変化が続く方、40歳以上でこれまで一度も受けたことがない方などに勧められることが多いとされています。検査の前には下剤で腸の中をきれいにする「前処置」が必要になりますが、流れをあらかじめ知っておくことで不安は小さくできます。検査中にポリープが見つかった場合には、その場で切除できる場合もあります。
大腸カメラを勧められる主なきっかけ
次のような場合に、大腸カメラによる確認が検討されることが一般的とされています。
- 健診の便潜血検査で陽性だった:便に混じったごくわずかな血液の反応が出た状態です。精密検査として大腸内視鏡検査が行われるのが一般的とされています。
- 血便・赤い血が混じる便が出た:痔による出血のこともありますが、大腸の病気が背景にある場合もあり、見た目だけでは区別が難しいとされています。
- 便通の変化が続く:下痢と便秘を繰り返す、便が細くなる、残便感が抜けないといった変化が数週間続く場合です。
- 腹痛やお腹の張りが続く:原因がはっきりしないお腹の不調が長引くときに検討されます。
- 年齢・ご家族の病歴:40歳以上で一度も受けたことがない方、ご家族に大腸ポリープや大腸がんの方がいる場合などです。
検査の流れ(前日・前処置・検査当日)
大腸の中に便が残っていると観察がしづらくなるため、検査前の準備がとても大切になります。実際の指示内容は医療機関やお身体の状態によって異なりますので、必ずお渡しする説明書に沿って進めてください。
検査前日
- 白いごはん、うどん、豆腐、白身魚、卵料理など、消化のよい食事にしていただきます。
- 海藻・きのこ・こんにゃく・種や皮のある野菜や果物など、腸に残りやすい食品は控えます。
- 医療機関によっては、専用の検査食をお渡しする場合があります。
- 就寝前に、指示された下剤を服用していただくことが一般的です。水やお茶などの水分はふだんどおり摂っていただけます。
検査当日(前処置)
- 朝食はとらずにお越しいただきます。水やお茶などの水分は摂っていただけます。
- 腸をきれいにするための洗浄液(下剤)を、1〜2時間ほどかけて少しずつ飲んでいきます。
- 飲み進めるうちに何度もお手洗いに行くことになり、便が透明感のある黄色い水のような状態になれば準備が整ったと判断されます。
- 飲む量やペース、途中で気分が悪くなったときの対応もあらかじめご説明します。ご自宅で飲む方法と院内で飲む方法があり、ご希望や通院距離に応じてご相談いただけます。
検査
- 検査着に着替え、ベッドに横向きに寝た姿勢で受けていただきます。観察にかかる時間は10〜20分程度が目安とされています。
- 腸のひだの奥まで見るために腸をふくらませながら観察するため、お腹の張りを感じることがあります。
- つらさの感じ方には個人差があります。負担を和らげる方法についてもご相談いただけますので、不安な点は事前にお伝えください。
- ポリープなどが見つかった場合には、その場で切除できる場合があります。切除を行った際は、当日以降の食事・運動・お酒・遠出などについて一定の制限をお願いすることがあります。
受診の目安
大腸の病気は初期には症状が出にくいとされており、症状がないうちの確認にも意味があると考えられています。そのうえで、次のような場合は早めのご相談をおすすめします。
すぐに受診を検討してください
- 強い腹痛が続き、吐き気や嘔吐をともなう。お腹が張って便もガスも出ない状態が続いている
- 赤い血が混じった便や、黒っぽくドロっとした便が出た。出血の量が多い、繰り返す
- 血便に加えて、顔色が悪い・冷や汗が出る・立ちくらみやふらつきがある
- 急に体重が減ってきた、健診で貧血を指摘された
早めの受診をおすすめします
- 健診の便潜血検査で「要精密検査」と言われたまま受けていない
- 下痢と便秘を繰り返す、便が細くなった、残便感が続く
- 40歳以上で、これまで一度も大腸カメラを受けたことがない
- ご家族に大腸ポリープや大腸がんの方がいる
- 以前ポリープを切除したことがあり、次に受ける時期の目安を確認したい
当院での対応
いなだ医院は消化器内科(胃腸科)を標榜しており、新世代の内視鏡システム(胃・大腸、経鼻内視鏡に対応)を備えています。まずは診察で症状や健診結果をうかがい、検査が必要と考えられる場合には、前処置の飲み方や当日の過ごし方を具体的にご説明したうえで日程を決めていきます。腹部の診察や血液検査など、内視鏡以外の方法もあわせて検討します。朝7時から診療しており、無料駐車場を22台ご用意しています。検査当日のお車の運転や付き添いの必要性についても、事前にご案内します。
受診時に伝えていただきたいこと
- いつから、どのくらい続いているか
- 便の色・形・回数の変化と、血が混じったときの様子
- 健診の結果票(便潜血検査の結果がわかるもの)
- これまでに受けた内視鏡検査や、お腹の手術の経験
- 現在飲んでいるお薬(血液をさらさらにするお薬を含む)やお薬手帳
「前処置がつらそう」「自分は受けたほうがいいのか分からない」といった段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
📞 086-525-0600最終更新:2026年8月26日
