手が震えます。年齢のせいでしょうか、病気でしょうか?
A. 回答震えは、どんなときに出るかで背景が変わります。字を書く・コップを持つなど手を使うときに出るもの、何もせずじっとしているときに出るもの、緊張したときだけ出るもので、考えるものが違います。年齢とともに増えるものもありますが、甲状腺の働き、薬の影響、神経の病気が背景にあることもあり、治療で改善するものも含まれます。「年だから」と決めてしまう前に、一度確かめる価値があります。
出るタイミングで分けて考えます
| どんなときに | 特徴 | 背景の例 |
|---|---|---|
| コップを持つ、字を書くとき | 動作や姿勢を保つときに出る。左右両方のことが多い | 本態性振戦、甲状腺の働きが強い、カフェイン、薬の影響 |
| 何もせず座っているとき | じっとしているときに出て、動かすと軽くなる。片側から始まることがある | パーキンソン病など |
| 人前や緊張したときだけ | 場面が限られる | 生理的な震えの強まり、不安 |
| お酒を飲まない日に強くなる | 手の震え、発汗をともなう | アルコールの影響 |
| 空腹時、冷や汗をともなう | 何か食べると軽くなる | 低血糖(糖尿病の治療中の方) |
早めにご相談いただきたい場合
次のいずれかがあるとき
- 片側だけに出る、じっとしているときに出る
- 歩きにくい、動作が遅くなった、表情が乏しくなったと言われる
- 体重が減った、汗が多い、動悸をともなう
- だるさ、寒がり、むくみをともなう
- 日常の動作に支障が出ている(字が書けない、食事がこぼれる)
- 最近始めた薬がある
特に、片側から始まってじっとしているときに出る震えや、動作が遅くなる変化をともなう場合は、早めの確認をおすすめします。
受診したら何をしますか
まず、どのようなときに出るかをうかがい、実際に手を動かしていただいて震えかたを見ます。そのうえで、血液検査で甲状腺の働き、血糖、貧血、肝臓や腎臓の状態を確認します。飲んでいる薬が関わっている場合もあるため、お薬手帳を拝見します。
神経の病気が疑われる場合は、専門の医療機関へご紹介します。
家庭で気をつけること
- カフェインを減らしてみる:コーヒー・お茶・エナジードリンクは震えを強めることがあります
- 睡眠不足を避ける:疲れているときに強くなります
- 市販薬にも注意:かぜ薬や鼻炎の薬に、震えを強める成分が入っていることがあります
- いつ出るかを記録する:何をしているときか、時間帯、食事との関係。数日分あると役に立ちます
当院での対応
当院は内科を標榜し、血液検査で甲状腺・血糖・貧血などをまとめて確認できます。震えは複数の科にまたがりやすい症状で、どこに行けばよいか迷われる方が多いところです。まずご相談いただければ、必要な検査で背景を絞り込み、専門的な治療が必要な場合は適切な医療機関へおつなぎします。
糖尿病で治療中の方は、低血糖が関わっていることがあります。震えが起きた時間と、食事・薬の時間をあわせてお伝えください。
受診のときに伝えていただきたいこと
- いつごろから出はじめたか
- どんなときに出るか(動かすとき/じっとしているとき/緊張したとき)
- 左右どちらか、両方か
- 日常生活で困っていること
- 飲んでいる薬、市販薬、サプリメント
- ご家族に同じような震えのある方がいるか
本ページは一般的な情報提供を目的としており、診断・治療を保証するものではありません。症状の原因や適した対応は人によって異なります。気になる症状がある場合は、お電話(086-525-0600)または受診にてご相談ください。
複数の科にまたがる症状です。まとめてご相談ください。
最終更新:2026年8月27日
