ぐるぐる回るようなめまいがします。何科を受診すればいいですか?
A. 回答「ぐるぐる回る」と感じる回転性めまいは、耳の奥にある内耳(平衡感覚をつかさどる部分)の不調が背景にあることが多いとされ、耳鼻咽喉科での対応が中心になります。一方、「ふわふわする」「地面が雲の上のよう」と感じる浮動性めまいは、血圧や貧血、脱水、お薬の影響、自律神経など全身の要因が関わることも多く、内科での確認が役立ちます。ただし、めまいと同時にろれつが回らない・物が二重に見える・手足のしびれや麻痺がある・経験したことのない強い頭痛を伴うといった症状がある場合は、脳が原因のめまいが疑われるとされており、迷わず救急要請(119番)をご検討ください。当院は内科・循環器内科として、めまいの背景にある全身の要因を確認し、必要に応じて専門の医療機関へおつなぎしています。
回転性めまいと浮動性めまいの違い
めまいは感じ方によって大きく分けられ、背景にある原因も異なる傾向があるとされています。ご自身の症状がどちらに近いか、目安としてご覧ください。
| 項目 | 回転性めまい(ぐるぐる) | 浮動性めまい(ふわふわ) |
|---|---|---|
| 感じ方 | 自分や周囲がぐるぐる回る、天井が流れる | 体が浮く、雲の上を歩くよう、ふらつく |
| 起こり方 | 突然始まり、数十秒〜数時間で強く出ることが多い | はっきりしないまま数日〜数週間続くことがある |
| 随伴しやすい症状 | 吐き気・嘔吐、耳鳴り、難聴、耳のつまり感 | 頭重感、肩こり、動悸、倦怠感、不眠 |
| 背景にあることが多い要因 | 内耳(良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎など) | 血圧の変動、貧血、脱水、お薬の影響、自律神経、脳の血流の問題など |
| 主な受診先の目安 | 耳鼻咽喉科 | 内科(必要に応じて脳神経内科・耳鼻咽喉科) |
ただし実際には両者がはっきり分かれないこともあり、感じ方だけで原因を決めることはできません。脳が原因のめまいでも回転性の症状が出る場合があるとされています。
めまいの一般的な原因
- 良性発作性頭位めまい症:寝返りや起き上がりなど頭の向きを変えたときに、数十秒程度の強い回転性めまいが起こるとされる、頻度の高いものです。
- メニエール病:耳鳴りや難聴、耳のつまり感を伴うめまい発作を繰り返すことがあるとされています。
- 前庭神経炎:強い回転性めまいが比較的長く続き、ふらつきが残る場合があるとされています。
- 血圧・循環の問題:血圧が高すぎる/低すぎる、不整脈、脱水などで脳への血流が不安定になり、ふらつきとして感じられることがあります。
- 貧血・お薬の影響・自律神経の乱れ:鉄欠乏性貧血や、服用中のお薬の作用、睡眠不足やストレスが関係している場合もあります。
- 脳の病気:脳梗塞や脳出血など、脳幹・小脳の障害でめまいが起こる場合があるとされ、緊急性が高いと考えられています。
受診の目安
めまいそのものより、「一緒に出ている症状」が緊急性を判断する手がかりになるとされています。
判断に迷われるときは、救急安心センター事業「#7119」(岡山県内で利用できます)にご相談いただけます。総務省消防庁の「全国版救急受診アプリ(Q助)」も目安になります。
すぐに受診を検討してください(救急要請もご検討ください)
- ろれつが回らない、言葉が出にくい、話が通じにくい
- 物が二重に見える、視野の一部が見えない
- 片側の手足のしびれ・力が入らない、顔の片側がゆがむ
- これまで経験したことのない強い頭痛を伴う
- まっすぐ立てない・座っていられないほどのふらつきがある
- 意識がぼんやりする、意識を失った
これらは脳が原因のめまい(脳卒中など)を示唆するサインとされています。ひとつでも突然現れた場合は、様子を見ずに119番への救急要請をご検討ください。
早めの受診をおすすめします
- 回転性のめまいを繰り返している、日常生活に支障が出ている
- 耳鳴り・難聴・耳のつまり感を伴う
- ふらつきが数日以上続いている、転倒しそうになった
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症・不整脈などの持病がある
- 最近お薬が変わった、種類が増えた
- 動悸・息切れ・顔色の悪さなど貧血を思わせる症状がある
当院での対応・検査
当院は内科・循環器内科として、めまいの背景にある全身の要因を確認します。問診で症状の出方をうかがったうえで、血圧測定、心電図、血液検査(貧血・血糖・電解質・甲状腺機能など)、服用中のお薬の確認を行い、体位による血圧の変化を調べることもあります。内耳が原因と考えられる場合は耳鼻咽喉科、脳の病気が疑われる場合は画像検査が可能な医療機関へ速やかにおつなぎします。
受診は予約制ではなく、当日そのままお越しいただけます。朝7時から診療しておりますので、出勤前の受診も可能です。診察と基本的な検査は当日中に行え、所要時間はおおむね30分〜1時間程度が目安です(混雑状況により前後します)。いずれも保険診療の対象となります。費用の詳しい目安はお電話にてお問い合わせください。
お持ちいただくもの:健康保険証またはマイナ保険証、お薬手帳(または服用中のお薬)、他院の検査結果があればその写し。強いめまいがあるときは、ご自身での運転は避け、ご家族の送迎か公共交通機関をご利用ください。当院は無料駐車場を22台ご用意しています。
受診時に伝えていただきたいこと
- いつから始まり、1回あたりどのくらい続くか(数十秒/数時間/ずっと)
- どんなときに起こりやすいか(寝返り・起き上がり・立ち上がったとき・時間帯など)
- 「ぐるぐる回る」のか「ふわふわする」のか、感じ方
- 耳鳴り・難聴・頭痛・吐き気など、ほかに気になる症状
- 服用中のお薬、持病、最近の体調の変化(発熱・下痢・食事量の低下など)
参考にした情報
めまいやふらつきが続くとき、原因がはっきりしないときは、まずはお気軽にご相談ください。
📞 086-525-0600最終更新:2026年8月26日
