休んでも疲れがとれません。年齢のせいだと思っていますが、検査したほうがいいですか?
A. 回答「年齢のせい」「気のせい」と考えて様子を見ておられる方は多いのですが、休息や睡眠をとっても改善しないだるさが数週間以上続いている場合は、一度検査を受けていただくことをおすすめします。全身のだるさ(倦怠感)は多くの病気に共通してあらわれる症状で、貧血、甲状腺ホルモンの異常、糖尿病、肝臓や腎臓の働きの低下、睡眠時無呼吸、こころの不調などが背景にある場合があるとされています。これらの多くは、採血や尿検査といった負担の少ない検査で手がかりが得られます。「これくらいで受診してよいのだろうか」と迷う段階でご相談いただいて構いません。
長引くだるさの背景にあることがあるもの
だるさは原因を一つに絞りにくい症状ですが、内科でよく確認されるものとして次のようなものがあります。
- 貧血:血液中のヘモグロビン(酸素を運ぶ成分)が不足すると、全身に酸素が行き渡りにくくなり、疲れやすさや息切れ、動悸が出やすくなるとされています。女性や、胃腸からの少量の出血が続いている方でみられることがあります。
- 甲状腺機能の異常:のどぼとけの下にある甲状腺のホルモンが少なくなると、無気力、疲れやすさ、寒がり、むくみ、体重増加などが出ることがあると報告されています。逆に多すぎる場合も、動悸や疲労感につながることがあります。
- 糖尿病・血糖の異常:血糖値が高い状態が続くと、だるさ、のどの渇き、尿の回数の増加などが出る場合があります。自覚症状が乏しいまま進むことも少なくありません。
- 肝臓・腎臓の働きの低下:肝機能や腎機能が落ちてきたときにも、倦怠感が最初の変化として出ることがあります。健診の数値の変化と合わせて確認します。
- 睡眠時無呼吸・睡眠不足:睡眠中に呼吸が浅くなったり止まったりすると、寝ているつもりでも休息にならず、日中の強い眠気やだるさにつながることがあるとされています。いびきや日中の居眠りを伴う場合は疑う手がかりになります。
- 感染症の後の消耗・こころの不調:発熱をともなう病気のあとに疲れが長引くことや、気分の落ち込み・意欲の低下と一緒にだるさが出てくることもあります。
こんな症状はありませんか?(当てはまる数を数えてみてください)
- 十分寝たつもりでも、朝から体が重い
- 階段や坂道で以前より息が切れる、動悸がする
- 顔色が悪いと言われる、まぶたの裏が白い
- 寒がりになった、むくみやすい、便秘がちになった
- 体重が思い当たる理由なく増えた、または減った
- のどが渇く、トイレが近くなった
- いびきを指摘される、日中に強い眠気がある
- 気分が晴れず、好きなことにも興味がわかない
- 健診で「要再検査」「要精密検査」の項目があるまま受診していない
受診の目安
だるさそのものは誰にでも起こる症状ですが、次のような場合は早めの確認をおすすめします。
すぐに受診を検討してください
- 安静にしていても息が苦しい、胸の痛みや強い動悸をともなう
- 意識がぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍い
- 顔色が急に悪くなった、黒い便や血便が出ている
- 高熱が続いている、水分がとれない
- 短期間で急激に体重が減った
早めの受診をおすすめします
- 休息や睡眠をとっても、2〜4週間以上だるさが続いている
- 今までできていた家事や仕事が、疲れのためにこなせなくなってきた
- むくみ・寒がり・便秘・のどの渇きなど、ほかの症状も重なっている
- 健診で貧血、血糖、肝機能、腎機能などの指摘を受けたことがある
- 気分の落ち込みや不眠が一緒に続いている
当院での対応・検査
いなだ医院は内科を標榜しており、だるさのご相談も日常的にお受けしています。まず、いつから続いているか、生活や睡眠の状況、服用中のお薬、健診結果などをうかがったうえで、必要と判断した場合に血液検査・尿検査・心電図・胸部レントゲンなどを組み合わせて確認します。血液検査では、貧血の有無、血糖やHbA1c(過去1〜2か月の血糖の目安)、甲状腺ホルモン、肝機能・腎機能、炎症の程度などを調べることができます。胃腸からの出血が疑われる場合は内視鏡検査(胃・大腸、経鼻内視鏡にも対応)でのご相談も可能です。専門的な治療が必要と考えられる場合には、適切な医療機関へのご紹介を行います。
受診にあたって
- 予約:当日の受付でも診察を受けていただけます。朝7時から診療しており、お仕事前の時間帯もご利用いただけます。
- 所要時間:採血自体は数分で終わります。診察・検査を含めた院内での時間は、混雑状況にもよりますが30分から1時間程度が目安です。項目によっては結果が後日となる場合があり、その際は改めて結果説明の受診をお願いしています。
- 費用:症状があってお受けいただく検査は保険診療の対象となります。金額は検査内容によって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
- 持ち物:健康保険証(マイナ保険証)、お薬手帳、直近の健康診断の結果があればぜひお持ちください。血糖の評価のために食事の影響を避けたい場合がありますので、可能であれば朝食前の受診が望ましいこともあります。ご不安な場合は事前にお電話でご確認ください。
受診時に伝えていただきたいこと
- いつごろから、どのくらい続いているか(数日か、数か月か)
- 一日のなかでいつ強いか(朝から重い/夕方にかけて強くなる など)
- 睡眠の状況(寝つき、途中で目が覚めるか、いびきの指摘)
- 体重の変化、食欲、便通の変化
- だるさ以外の症状(息切れ、動悸、むくみ、寒がり、のどの渇きなど)
- 服用中のお薬やサプリメント、最近始めたもの
参考にした情報
本ページは一般的な情報提供を目的としています。症状の程度や経過には個人差があり、緊急性が高いと感じる場合は救急外来の受診もご検討ください。ご不明な点はお電話(086-525-0600)にてお問い合わせください。
「年齢のせい」で片づけずに、一度調べてみませんか。だるさのご相談もお気軽にどうぞ。
📞 086-525-0600最終更新:2026年8月26日
