夜中にふくらはぎがつって目が覚めます。何かの病気でしょうか?
A. 回答ときどき起きる程度であれば、多くは心配のいらないものです。ただし週に何度も起きる、痛みが長く残る、片側だけといった場合は、背景を確かめたほうがよいことがあります。脱水やミネラルの不足のほか、飲んでいる薬の影響、糖尿病、腎臓や肝臓の働き、足の血管や神経の問題が関わっていることがあります。高齢の方では、夜中に起き上がったときの転倒にもつながります。
まず、その場での対処
つっているあいだは、ふくらはぎの筋肉をゆっくり伸ばすことで治まりやすくなります。
- 膝を伸ばしたまま、つま先を手前(体のほう)に引く
- 手が届かない場合は、タオルを足の裏にかけて引く
- 立てるようであれば、壁に手をついて、かかとを床につけたままアキレス腱を伸ばす
- 急に強く引っぱらない。ゆっくり、痛みが引くまで保つ
治まったあとは、軽くさすって温めてください。翌日まで痛みが残ることがありますが、多くは数日でおさまります。
背景にありうるもの
| 種類 | どういうことか |
|---|---|
| 脱水・ミネラルの不足 | 汗をかいた日、下痢が続いたあと、水分を控えている方。夏に増えます |
| 薬の影響 | 血圧の薬(利尿作用のあるもの)、コレステロールの薬などで起きやすくなることがあります |
| 持病 | 糖尿病、腎臓や肝臓の働きの低下、甲状腺の働きの低下 |
| 足の血流 | 歩くとふくらはぎが痛み、休むと治まる場合は、動脈が細くなっていることがあります |
| 神経 | 腰から出る神経が圧迫されている場合。しびれをともなうことがあります |
| 使いすぎ・冷え | 慣れない運動のあと、寒い時期 |
ご相談いただきたい場合
次のいずれかがあるとき
- 週に何度も起きる、だんだん増えている
- つったあとの痛みや腫れが数日以上続く
- いつも同じ側だけに起きる
- 歩くとふくらはぎが痛み、休むと治まる
- 足のしびれ、力の入りにくさをともなう
- むくみ、体重の変化をともなう
- つったときに起き上がってふらついた、転びそうになった
片側だけに続く場合や、歩行との関係がはっきりしている場合は、血管や神経が関わっていることがあります。
家庭でできること
- 日中に水分をとる:夜だけ増やすとトイレが近くなります。日中の総量を確保してください
- 寝る前にふくらはぎを伸ばす:30秒ほど、痛くない範囲で
- 足を冷やさない:夏場の冷房も影響します
- 寝具を重くしすぎない:つま先が伸びた姿勢が続くと起きやすくなります
- アルコールを控えめに:脱水につながります
当院での対応
当院では、血液検査で腎臓・肝臓・血糖・甲状腺・ミネラルの状態を確認できます。飲んでいる薬が関わっている場合は、内容の見直しを検討します。
また当院は循環器内科を標榜しており、足の血流を調べる検査(ABI)も行っています。歩くとふくらはぎが痛むという症状がある場合は、あわせて確認できます。
ご高齢の方では、夜間につったあとの転倒が骨折につながることがあります。ふらつきが気になる場合は、リハビリテーション科としての対応もご相談ください。
受診のときに伝えていただきたいこと
- 週に何回くらい起きるか、いつごろから増えたか
- 片側だけか、両側か
- 1日の水分の量と、汗をかく機会
- 歩いたときにふくらはぎが痛むことがあるか
- 飲んでいる薬(お薬手帳)
本ページは一般的な情報提供を目的としており、診断・治療を保証するものではありません。症状の原因や適した対応は人によって異なります。気になる症状がある場合は、お電話(086-525-0600)または受診にてご相談ください。
血液検査と足の血流の検査を、あわせて行えます。
最終更新:2026年8月27日
