予防接種のスケジュールが遅れてしまいました。もう受けられませんか?
A. 回答ほとんどの場合、続きから受けられます。「間隔があいたので最初からやり直し」になることは、多くのワクチンでありません。体調をくずして延期した、引っ越しで間があいた、うっかり忘れていた——どれもよくあることです。ただし定期接種には公費で受けられる期限があり、これを過ぎると自費になります。遅れに気づいた時点で、できるだけ早くご相談ください。「もう手遅れかも」と思って先延ばしにするのが、いちばん惜しい対応です。
まず確認していただきたいこと
受診のときにお持ちください
- 母子健康手帳(これが最も重要です)
- 市から届いた予診票、接種券
- ほかの医療機関で受けた記録があれば、それも
母子健康手帳があれば、何をどこまで受けたかがわかります。そこから、残りをどう組み立てるかを一緒に考えます。手帳が見つからない場合も、そのままご相談ください。市に記録が残っていることがあります。
遅れたときの考え方
| 状況 | 基本的な考え方 |
|---|---|
| 間隔があいた | 多くのワクチンでは続きから受けられます |
| 定期接種の期限内 | 公費で受けられます |
| 定期接種の期限を過ぎた | 自費になりますが、受けること自体はできます |
| 受けられる期限そのものが決まっている | ロタウイルスワクチンのように、期限を過ぎると開始できないものもあります |
どのワクチンがどれに当たるかは、お子さんの月齢と、これまでの記録によって変わります。組み立て方は一人ひとり違うので、受診のうえでご案内します。
遅れやすい場面
- 体調をくずして延期したあと、そのままになっている
- 入院や手術があった
- 引っ越しで、市が変わった
- きょうだいの世話で余裕がなかった
- 就園・就学のころ、忙しくて後回しになった
- 小学校に上がる前後(この時期に受けるものがあることが忘れられがちです)
最後のものは特に多く見られます。乳児期は熱心に受けていても、動き回るようになると意識から外れやすくなります。
体調をくずしたときの延期について
接種当日に発熱がある場合は延期します。それ以外は、状態によって判断します。
- 熱がない軽いかぜ:受けられることがあります。診察のうえで判断します
- 下痢だけ:多くは受けられます
- 治ったばかり:熱が下がってからの日数の目安があります。病気の種類によって変わります
- アレルギーがある:内容によります。過去に接種後の強い反応があった場合は、必ずお伝えください
「受けられるかどうか」の判断のために来院いただいて構いません。無駄足になりません。
立て直しの進め方
| すること | |
|---|---|
| 1 | 母子健康手帳を持って受診し、いまの状況を確認する |
| 2 | 残っているものと、優先順位を決める |
| 3 | 同じ日に受けられるものはまとめる(回数を減らせます) |
| 4 | 次の予定を、その場で決めて手帳に書く |
3つめが要点です。同じ日に複数のワクチンを受けることは一般的に行われており、通う回数が減るぶん、また遅れることを防げます。
当院での対応
当院は小児科を標榜し、定期予防接種に対応しています。「遅れてしまった」というご相談を、そのまま受けています。責められることはありませんので、安心してお越しください。
朝7時から受付をしていますので、保育園や学校の前に済ませることもできます。きょうだいで一緒に受けられる場合もご相談ください。
大人の方も
ご自身の接種歴が気になる方もご相談ください。特に1967年以前に生まれた方は、破傷風を含むワクチンの定期接種がなかった世代です。畑仕事や屋外の作業が多い方は、一度確認しておく意味があります。
母子健康手帳をお持ちください。続きから組み立てます。
最終更新:2026年8月27日
