子どもが高熱とのどの痛み、目の充血で受診しました。プール熱と言われましたが、いつから登園できますか?
A. 回答プール熱は正式には咽頭結膜熱といい、アデノウイルスによって起こる感染症とされています。発熱・咽頭炎(のどの痛みや赤み)・結膜炎(目の充血、めやに)の三つがそろうのが特徴で、夏を中心に流行し、5歳以下のお子さんに多く報告されているとされます。学校保健安全法では第二種感染症に定められており、出席停止の期間の基準は「主要症状が消退した後2日を経過するまで」とされています。つまり、熱が下がり、のどの痛みや目の充血が落ち着いてから、さらに2日たってからが目安ということになります。ただし最終的には診察した医師の判断と、通っている園・学校の方針によりますので、登園許可証などの要否とあわせてご確認ください。
プール熱(咽頭結膜熱)の三主徴
咽頭結膜熱は、アデノウイルスを病原体とする感染症とされ、次のような症状がみられるとされています。潜伏期間は5〜7日程度とされます。
- 発熱:38〜39度台の高い熱が数日続くことがあります。全身のだるさや頭痛をともなうこともあるとされます。
- 咽頭炎(のどの痛み・赤み):のどが強く痛み、飲み込むのをいやがることがあります。
- 結膜炎(目の充血・めやに):白目が赤くなる、目やにが増える、まぶしがるといった症状が出ることがあります。片方の目から始まり、もう一方に広がることもあるとされます。
- そのほかの症状:首のリンパ節の腫れ、腹痛、下痢などが生じることもあるとされています。
- 流行しやすい時期:夏期(6〜8月)に流行がみられ、5歳以下の小児で多く報告されているとされます。名前のとおりプールを介して広がることがありますが、プールに入らなくても感染します。
アデノウイルスに効く特別な薬はなく、熱や痛みをやわらげる対症療法が中心とされています。
登園・登校はいつからできますか
咽頭結膜熱は、学校保健安全法で第二種感染症に定められています。出席停止の期間の基準は「主要症状が消退した後2日を経過するまで」とされています。ここでいう主要症状とは、発熱・のどの痛み・目の充血のことです。
- 数え方の目安:症状がおさまった日を0日目として、その翌日と翌々日を休み、3日目から登園・登校できる、という数え方が一般的とされています。
- 医師が認めた場合の例外:病状により、医師が感染のおそれがないと認めたときはこの限りでない、という定めがあるとされています。自己判断はせず、診察を受けたうえでご確認ください。
- 保育園・幼稚園の場合:これらの施設は学校保健安全法そのものの対象ではありませんが、同法に準じた対応をとる施設が多いとされています。登園許可証や意見書が必要かどうかは園によって異なりますので、まず園にご確認ください。
- 症状が消えた後も注意:回復後も、便などからしばらくウイルスが排出されることがあるとされています。登園を再開してからも手洗いは続けてください。
家庭内でうつさないための工夫
アデノウイルスは感染力が強く、飛沫感染(せきやくしゃみのしぶき)と接触感染(ウイルスがついた手やタオルなどを介して)の両方で広がるとされています。ご家族にうつさないために、次の点が役立つとされています。
ご家庭でできる感染対策
- 石けんと流水による手洗いを、家族全員でこまめに行う
- タオルを共用しない(手ふき・顔ふき・お風呂上がりのタオルは一人ずつ分ける)
- 目やにを拭いたティッシュはすぐに捨て、拭いた後は手を洗う
- お風呂は最後に入ってもらう、湯船のお湯は毎日入れ替える
- 食器やコップの回し飲み・使い回しをしない
- ドアノブや蛇口など、よく触る場所を拭き掃除する(消毒用アルコールは効果が弱いとされるため、家庭では洗浄と手洗いを基本に)
- プールや温泉施設を利用する際は前後にシャワーを浴び、タオルは個別に使う
受診の目安
多くは数日から1週間ほどで回復に向かうとされますが、高熱とのどの痛みで水分がとれなくなることが最も注意したい点です。
夜間・休日にお子さまのことで迷われるときは、こども医療でんわ相談「#8000」(岡山県)にご相談いただけます。日本小児科学会の「こどもの救急」も目安になります。
すぐに受診を検討してください
- 水分をまったく受けつけない、飲んでもすぐ吐いてしまう
- ぐったりして反応が乏しい、呼びかけても目を合わせない、うとうとして起きられない
- おしっこが半日以上出ていない、おむつが濡れない、泣いても涙が出ない(脱水が疑われます)
- けいれんを起こした、強い頭痛や嘔吐を繰り返す
- 呼吸が速い・苦しそう、顔色が悪い
- 目の痛みが強い、見えにくいと訴える、まぶたが大きく腫れている
早めの受診をおすすめします
- 高い熱が4〜5日以上続いている、いったん下がった熱がまた上がってきた
- のどの痛みが強く、食事や水分が少しずつしかとれない
- 目の充血やめやにが数日たっても改善しない、悪化している
- まだ診断を受けておらず、園や学校から受診をすすめられた
- 登園許可証・意見書の記入を園から求められている
- ごきょうだいやご家族にも同じような症状が出てきた
夜間や休日に迷ったときは
診療時間外で受診を迷われたときは、岡山県の子ども医療電話相談(#8000、または086-801-0018)をご利用いただけます。おおむね15歳以下のお子さんについて、看護師や医師が対応の相談に応じてくれます。受付時間は平日19時から翌朝8時まで、土曜は18時から翌朝8時まで、日曜・祝日と年末年始は8時から翌朝8時までとされています。
いなだ医院での対応
当院は感染症内科・小児科・内科を標榜しており、お子さまからご家族まで同じ場所でご相談いただけます。診察では、熱の経過、のどの所見、目の充血の程度、水分がどのくらいとれているかを確認します。必要と判断した場合には、のどをぬぐって行う迅速検査で、アデノウイルスや溶連菌など他の原因と区別できることがあります。治療は熱や痛みをやわらげ、水分がとれるように支える対症療法が中心とされています。
- 予約・受診:診療時間内であれば予約なしで当日受診いただけます。月〜土は朝7時から診療しており、登園前や出勤前の時間帯にもご利用いただけます。
- 発熱がある場合:発熱外来として対応しておりますので、来院前に一度お電話(086-525-0600)ください。来院方法や待機場所をご案内します。
- 検査にかかる時間:迅速検査を行う場合、結果が出るまでの目安は10分程度です。混雑状況にもよりますが、受付からお会計までは30分〜1時間程度をみておいてください。
- 費用:保険診療の対象となります。お子さまの場合は各自治体の医療費助成の対象となることがあります。詳しくはお問い合わせください。
- 持ちもの:健康保険証(マイナ保険証)、乳幼児医療費受給資格証などの医療証、母子健康手帳、お薬手帳。園から渡された用紙があればあわせてお持ちください。
- 駐車場:無料22台分をご用意しています。ニシナ玉島柏島店の西隣りです。
受診時に伝えていただきたいこと
- 熱がいつから出ているか、最高で何度まで上がったか
- のどの痛み、目の充血・めやにがいつから出てきたか
- 直近1日でどのくらい水分がとれているか、おしっこの回数はいつもと比べてどうか
- 園・学校で同じような症状の子がいるか、プールに入ったか
- ご家族に同じ症状の方がいるか
- 園から登園許可証や意見書を求められているか
参考にした情報
高熱で水分がとれない、目の充血が続くなど気になる様子があれば早めにご相談ください。登園の時期についてもご相談いただけます。
📞 086-525-0600最終更新:2026年8月26日
