健診で血圧が高いと言われました。すぐに薬を飲まないといけませんか?

A. 回答

健診で一度高い値が出たからといって、すぐにお薬が始まるわけではありません。一般的には、まずご自宅で毎日血圧を測る「家庭血圧」で本当に高い状態が続いているのかを確かめ、あわせて塩分・体重・運動・お酒・たばこといった生活習慣を見直すところから始めるのが標準的な進め方とされています。日本高血圧学会のガイドラインでは、診察室で測った血圧が140/90mmHg以上、ご家庭で測った血圧が135/85mmHg以上を高血圧の目安としています。お薬を使うかどうかは、血圧の高さに加えて、糖尿病や腎臓の病気などほかの持病、年齢、喫煙などの要素をあわせて考えていきます。血圧のご相談は内科・循環器内科が窓口です。

血圧が高くなる一般的な背景

血圧が高い状態にはさまざまな背景があり、原因がはっきりしないものが大半とされています。

なお、診察室では高いのにご自宅では正常な「白衣(はくい)高血圧」や、逆に診察室では正常なのに自宅や早朝に高い「仮面高血圧」もあります。家庭血圧を測っていただくと、こうした違いを見分ける助けになります。

家庭血圧の正しい測り方

治療を始めるかどうかの判断でも、その後の管理でも、家庭血圧はとても重要な情報になります。以下のように、毎日同じ条件で測っていただくのがポイントです。

まず取り組みたい生活習慣の見直し

日本高血圧学会のガイドラインでは、生活習慣の修正項目として次のような内容が挙げられています。お薬を使う場合でも、これらは治療の土台として続けていくことがすすめられています。

受診の目安

血圧は自覚症状が出にくく、「症状がないから大丈夫」とは言えないのが難しいところです。以下を目安にしてください。

判断に迷われるときは、救急安心センター事業「#7119」(岡山県内で利用できます)にご相談いただけます。総務省消防庁の「全国版救急受診アプリ(Q助)」も目安になります。

すぐに受診を検討してください

  • 血圧が高いときに次のような症状を伴う場合は、来院よりも先に救急要請(119番)をご検討ください。迷われる場合は、救急安心センター事業「#7119」(つながらない場合は086-222-7119)で相談員に判断を仰ぐことができます。
  • 強い頭痛、吐き気・嘔吐、意識がもうろうとする、けいれんがある
  • ろれつが回らない、手足に力が入らない、顔や手足の片側がしびれる(脳卒中を疑うサインとされています)
  • 激しい胸の痛みや背中の痛み、強い息苦しさ、横になると息が苦しい
  • 急に目が見えにくくなった
  • 血圧が著しく高い値(おおむね180/120mmHg以上)で、上記のような症状を伴う

早めの受診をおすすめします

  • 健診で血圧が高いと指摘された、または「要精査」「要受診」と記載があった
  • 家庭血圧の平均が135/85mmHgを超える日が1〜2週間続いている
  • 症状はないが、血圧が160/100mmHg前後かそれ以上の値が続いている
  • 糖尿病・脂質異常症・腎臓の病気・心臓の病気があり、血圧も高いと言われた
  • ご家族に高血圧や脳卒中・心臓の病気の方がいる
  • いびきや睡眠中の呼吸の止まりを指摘されている、または日中の強い眠気がある
  • 以前に血圧のお薬を飲んでいたが、自己判断で中断している
  • 足のむくみや、以前より階段で息が切れるようになったなど、体の変化が出てきた

当院での対応

いなだ医院は内科・循環器内科を標榜しており、高血圧をはじめとする生活習慣病の管理を日常的に行っています。まずは診察室での血圧測定に加え、ご自宅で測っていただいた家庭血圧の記録を拝見しながら、本当に治療が必要な状態かどうかを一緒に確認します。必要に応じて、血液検査・尿検査・心電図などで、血圧以外の危険因子や心臓・腎臓への影響、二次性高血圧の可能性についても確認していきます。

そのうえで、減塩や体重・運動といった生活習慣の見直しをどこから始めるかをご相談し、生活習慣の改善だけでは十分でない場合や、血圧の値・合併症の状況からお薬による治療が望ましいと考えられる場合には、内容をご説明したうえで開始をご提案します。血圧は長くつき合っていくものですので、かかりつけ医として定期的に経過を確認し、季節による変動や体調の変化、ほかの持病とのバランスもふまえて継続的にご相談いただけます。血圧計をお持ちでない方や、測り方に自信がない方も、遠慮なくお声かけください。当院は朝7時から診療しており、お仕事前の受診にもご利用いただけます。

受診時に伝えていただきたいこと

本ページは一般的な情報提供を目的としています。症状の程度や経過には個人差があり、緊急性が高いと感じる場合は救急外来の受診もご検討ください。ご不明な点はお電話(086-525-0600)にてお問い合わせください。

健診で血圧を指摘された方、家庭血圧の測り方や記録の見方が気になる方は、お気軽にご相談ください。

📞 086-525-0600
医療法人 いなだ医院 倉敷市玉島柏島で、内科・呼吸器内科・循環器内科・感染症内科・アレルギー科・消化器内科(胃腸科)・小児科・リハビリテーション科を診療しています。本記事は公的機関・学会の資料をもとに作成し、当院の医師が内容を確認しています(2026年8月確認)。

最終更新:2026年8月26日

電話する 地図 🏥公式HP
086-525-0600 Googleマップで見る