肩が上がらず、夜も痛みます。五十肩でしょうか?
A. 回答「五十肩」と呼ばれるものは、医学的には肩関節周囲炎といいます。40代から60代に多く、はっきりしたきっかけがないまま肩が痛みだし、腕が上がらなくなる、夜に痛んで目が覚める、といった経過をたどることが多いとされています。ただし、似た症状でも腱板の断裂や石灰沈着など、対応が変わるものもあります。時期によって、休ませたほうがよい時期と、動かしたほうがよい時期が入れ替わるため、自己流で続けると長引くことがあります。
時期によってやることが変わります
| 時期 | 状態 | この時期の考え方 |
|---|---|---|
| 痛みが強い時期 | じっとしていても痛む。夜間に目が覚める | 無理に動かさない。痛みをやわらげることを優先します |
| 動きが硬くなる時期 | 痛みは落ち着くが、腕が上がらない | この時期からは、動かしていくことが中心になります |
| 回復していく時期 | 少しずつ動く範囲が戻る | 続けることが大切な時期です |
よくある行き違いが2つあります。痛みが強い時期に無理に動かして悪化させることと、痛みが落ち着いてから動かさずにいて、硬いまま固まってしまうことです。いま自分がどの時期なのかを見きわめることが、遠回りを避ける近道になります。
受診をおすすめする目安
早めにご相談ください
- 夜、痛みで目が覚める日が続いている
- 髪を洗う、服を着替える、エプロンのひもを結ぶといった動作ができない
- 転んだ、重い物を持ったなど、はっきりしたきっかけのあとに痛みだした
- 腕に力が入らない、しびれをともなう
- 2週間以上、まったく改善がない
きっかけがはっきりしている場合や、力が入らない場合は、五十肩とは別のものが背景にあることがあります。しびれをともなう場合は、首から来ていることもあります。
家庭で気をつけていただきたいこと
- 痛む側を下にして寝ない:仰向けで、痛む側の腕の下にクッションを入れると楽になることがあります
- 痛みが強いあいだは温める:入浴で温まったあとは動かしやすくなります。ただし、ぶつけた直後など炎症が強いときは冷やすほうが向きます
- 反動をつけて振り回さない:痛みが増すだけでなく、他の部分を傷めることがあります
- まったく動かさないのも避ける:痛みの範囲内で、日常の動作は続けてください
当院での対応
当院はリハビリテーション科を標榜しています。問診で痛みの出かたと経過をうかがい、必要に応じて画像検査で肩の状態を確認したうえで、いまの時期に合った過ごし方と運動をご案内します。痛みが強い時期には、それをやわらげる対応もあわせて行います。
手術が必要と判断される場合には、連携する医療機関へご紹介します。「何科に行けばよいかわからない」という段階でも、まずはかかりつけとしてご相談いただいてかまいません。
朝7時から受付をしていますので、夜に痛んで眠れなかった翌朝、仕事に行く前にご相談いただくこともできます。
受診のときに伝えていただきたいこと
- いつごろから痛みだしたか
- きっかけに心当たりがあるか
- どの動作でいちばん痛むか(腕を上げる、後ろに回す、など)
- 夜間の痛みで目が覚めるか
- これまでに肩を痛めたことがあるか
本ページは一般的な情報提供を目的としており、診断・治療を保証するものではありません。症状の原因や適した治療は人によって異なります。気になる症状がある場合は、お電話(086-525-0600)または受診にてご相談ください。
いまがどの時期かによって、やることが変わります。ご相談ください。
最終更新:2026年8月27日
