家族から「いびきがうるさい」「寝ている時に呼吸が止まっている」と言われました。検査を受けたほうがいいですか?
A. 回答ご家族から睡眠中の呼吸停止を指摘された場合は、一度検査で確かめておくことがすすめられています。眠っている間に空気の通り道(気道)がふさがり、呼吸が止まったり浅くなったりする「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が背景にある場合があるためです。ご本人は眠っている間のことなので自覚しにくく、周りの方の指摘が最初の手がかりになることが少なくありません。検査はまずご自宅で行える簡易検査から始められることが多く、日中の強い眠気を伴う場合や、高血圧などで通院中の方は早めのご相談をおすすめします。
いびきや睡眠中の無呼吸が起こる主な背景
いびきは、眠っている間に気道が狭くなり、空気が通るときに粘膜が振動して起こるとされています。狭くなる理由には次のようなものがあります。
- 体重の増加・首まわりの脂肪:のどの内側や首まわりに脂肪がつくと気道が圧迫され、狭くなりやすいと考えられています。
- あごの形や骨格:あごが小さい、後ろに下がっているといった骨格では、やせている方でも気道が狭くなる場合があります。
- 扁桃(へんとう)やアデノイドの大きさ:のどの奥の組織が大きいと通り道が狭くなり、特にお子さんではいびきの原因になることがあります。
- 鼻づまり:アレルギー性鼻炎や鼻の構造的な問題で鼻呼吸がしにくいと、口呼吸になりいびきが出やすいとされています。
- 就寝前の飲酒・仰向けの姿勢:のどの筋肉がゆるみ、舌が落ち込みやすくなるため、一時的にいびきが強まる場合があります。
受診の目安
いびきそのものは誰にでも起こりうるものですが、次のような様子がある場合は一度ご相談ください。
判断に迷われるときは、救急安心センター事業「#7119」(岡山県内で利用できます)にご相談いただけます。総務省消防庁の「全国版救急受診アプリ(Q助)」も目安になります。
すぐに受診を検討してください
- 夜中に息苦しさや強い胸の痛みで目が覚め、休んでもおさまらない(この場合は救急要請〈119番〉もご検討ください)
- 睡眠中に呼吸が止まっている、または息が詰まるような音のあとに大きないびきが再開する、と繰り返し指摘される
- 運転中や会話中など、我慢できないほどの強い眠気が出る(居眠り運転による事故のリスクが指摘されています)
- 夜中に息苦しさで目が覚める、動悸がする
- すでに高血圧・不整脈・心疾患・脳卒中・糖尿病などで治療中で、いびきや無呼吸も指摘されている
早めの受診をおすすめします
- 朝起きたときに頭が重い、口がからからに乾いている、熟睡感がない
- 夜間に何度もトイレに起きる、寝汗が多い
- 体重が増えてからいびきが大きくなった
- 集中力が続かない、日中の倦怠感が長く続いている
- 血圧が下がりにくい、健診で血圧や血糖の指摘が続いている
睡眠時無呼吸の状態が続くと、血液中の酸素が下がる場面が繰り返され、高血圧や心血管の病気、糖代謝の異常などとの関連が指摘されています。気になる場合は早めに確認しておくと安心です。
当院での対応
当院は内科・呼吸器内科・循環器内科・アレルギー科などを標榜しており、いびきや日中の眠気について、呼吸の面と血圧・心臓の面の両方から一緒に整理していきます。まずは症状の経過や生活習慣、これまでの健診結果などをうかがい、必要と考えられる場合には、ご自宅で睡眠中の呼吸や血液中の酸素の状態を記録する簡易検査についてご案内します。簡易検査の結果によっては、脳波なども含めてより詳しく調べる精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査・PSG)が必要になる場合があり、その際は検査や治療に対応する医療機関へのご紹介も行います。鼻づまりや花粉症が関係していそうな場合は、その治療もあわせてご相談ください。当院は朝7時から診療していますので、お仕事前の時間帯にも受診いただけます。
受診時に伝えていただきたいこと
- いびきや無呼吸を指摘されるようになった時期と、その頻度
- 日中の眠気の程度(どんな場面で眠くなるか)
- 体重の変化、飲酒や喫煙の習慣
- 高血圧や糖尿病など、治療中の病気があるか
- ご家族が気づいた睡眠中の様子(可能であれば同席していただくと参考になります)
いびきや日中の眠気が気になる方、ご家族に呼吸の止まりを指摘された方は、お気軽にご相談ください。
📞 086-525-0600最終更新:2026年8月26日
